VE(バリュー・エンジニアリング)とは?|生産管理の基礎知識

VEって何なの?

VEってどうやって進めるの?

そんな疑問にお答えします。

生産管理として働く人であれば、知っておかなければいけない「VE」とは、どんなものなのか、どのように進めていったらいいのか解説いたします。

聞いたことはあるけど、詳しく理解していないという方にもわかりやすように解説いたします。

生産管理として働くのであれば、知っておいて損はない基礎知識となりますので、ぜひこの記事を読んで理解いただければと思います。

ちなみに、わたしは生産管理歴10年目で、今でも現役で働いています。

そんなわたしが今まで学んできたことや実体験をもとに、できる限りわかりやすく解説していこうと思います。

 

同じ改善手法の、「IE」についてはこちら

 

1.VEとは

VEとは、Value Engineering(バリュー・エンジニアリング)の頭文字をとったもので、価値工学と呼ばれています。

簡単にいうと、製品の機能を高めたり、コストを削減することで、製品の価値を最大化しようとする手法のことです。

ここで言う、機能とは、文字通りの意味以外に、性能・満足感・使いやすさなどの意味も含まれます。

コストとは、目に見えるお金ももちろん、労力や時間といった目に見えないものも含まれます。

VEでは、価値・機能・コストの関係を

  • 価値 = 機能 ÷ コスト

という式で定義しています。

1-1.VEを高めるために

VE(価値)を高めるための4つのパターンを紹介します。

・機能を高めて、コストを下げる

価値 = 機能 ÷ コスト 

このパターンは一番理想ですね。

例えば、iPhoneの最新機種が発売されるとして、旧機種よりも多機能になり使いやすくなっているのに、値段も旧機種より安く買えるようなものです。

誰もが喜びます。が、実現するのはかなり難しいです。

機能とコストには、どちらかを高めようとすると、どちらかが下がってしまうという関係がありますからね。

・機能は変わらず、コストのみ下げる

価値 = 機能 ÷ コスト 

機能は変わらなくても、コストが安くなれば価値は上がります

同じ機能なのに、値段が安くなれば嬉しいものですよね。定価ではちょっとと思っていても、セールになった途端飛びついたということはないでしょうか。

そう考えると、このパターンでもお得感は味わえる(価値が高まっている)ことが理解できるかと思います。

・コストは変わらず、機能のみ高める

価値 = 機能 ÷ コスト

コストはそのままでも、機能が向上すれば価値は上がります

例えば、ノートPCを買う時、価格が同じならあなたなら次のどちらを買いますか。

  • 処理速度:普通、画質:普通、重さ:重い、Office:なし
  • 処理速度:早い、画質:キレイ、重さ:軽い、Office:あり

価格が同じなら、誰しも後者を選びますよね。

このように、価格が同じなら機能が良い製品に価値を感じるというのも当たり前だということが理解いただけたかと思います。

機能を大幅に向上させ、コストは少し上げる

価値 = 機能⇧⇧ ÷ コスト

コストの上げ幅に対して、機能が大幅に上がっている場合も価値が上がる場合があります

このパターンの場合、価値を感じる人と、感じない人が出てきます。

製品に対して、機能よりも価格を優先する人がいるからです。

いくら機能が増えても、安い方が良かったという人もいますからね。

このパターンでは、付与される機能に大きな価値を見出す人にのみ、価値が上がるといえます。

 

昨今の激しい競争社会で、競合に負けず生き残っていくためには、VEを高め、顧客に価値を見出してもらうことが必須となっています。

1-2.VEの進め方

VEを進めるステップには、次のような型が決まっています。

  • ①対象の選定
  • ②機能の定義
  • ③機能の評価
  • ④アイデアの発想
  • ⑤アイデアの具体化
  • ⑥提案
  • ⑦実施

このステップに沿って、VEを進めることで製品の価値を上げることができるようになっています。

①対象の選定

まず、VEを進める対象となる製品を選定します。

選定する際には、特に大きな効果が見込めそうな製品から選定していくことが重要です。

現在求められている顧客のニーズを満たせる製品や、人気の有る製品を選び改良・開発すれば効果は大きいです。

②機能の定義

製品が果たすべき「目的」や「動き」を明確にします。

ここでいう目的とは、その製品が持たなければいけない役割や存在理由のこと。

動きとは、製品が持たなければいけない論理的な務めのこと。

③機能の評価

「相対評価法」、「絶対評価法」により、機能を定量的数値により評価します。

④アイデアの発想

ブレーンストーミングを行い、自由な発想で、多くのアイデアを出していく。

固定概念にしばられず、いかに斬新なアイデアを出せるかがポイントとなります。

⑤アイデアの具体化

④で出たアイデアを、技術的に実現可能かどうか、予算内で製作可能かなど、色々な視点で評価していきます。

最終的に評価の高いアイデアを具体化し、進めて行きます。

⑥提案

報告書をとりまとめ、VE活動の成果を会社幹部や各部門に報告し、製品の採用を提案します。

⑦実施

提案が採用されれば、実施となります。

各部門は、提案の通り、製品の実現化が実施できているか確認しなければいけません。

提案とのズレが有る場合、フォローアップを行い、改善を進め、計画通りに実施できるよう修正をしていきます。

2.まとめ

最後にVEについて、まとめておきます。

VEとは、品質管理の改善手法のひとつで、製品の価値を最大化しようとする手法のこと

価値・機能・コストについて

  • 価値 = 機能 ÷ コスト

という式で定義されている。

VEの進め方には次のような型がある。

  • ①対象の選定
  • ②機能の定義
  • ③機能の評価
  • ④アイデアの発想
  • ⑤アイデアの具体化
  • ⑥提案
  • ⑦実施

この型に沿って進めることで、製品の価値を高めることができる。

 

少しはVEについてご理解いただけましたでしょうか。

 

では、今回は以上となります。ありがとうございました。

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