QC7つ道具とは|生産管理の基礎知識

QC7つ道具って何?

QC7つ道具ってどんな場面で使うの?

そんな疑問にお答えします。

生産管理として働く人であれば、知っておかなければいけない「QC7つ道具」とは、どんなものなのか、どんな場面で使えば良いのかなども加えて解説いたします。

聞いたことはあるけど、詳しく理解していないという方にもわかりやすように解説いたします。

生産管理として働くのであれば、知っておいて損はない基礎知識となりますので、ぜひこの記事を読んで理解いただければと思います。

ちなみに、わたしは生産管理歴10年目で、今でも現役で働いています。

そんなわたしが今まで学んできたことや実体験をもとに、できる限りわかりやすく解説していこうと思います。

1.QC7つ道具とは

まずQCとは
Quality(品質)、Control(管理)の略で品質管理を意味します。

QC7つ道具は、製造の現場において実践できる品質管理手法を7つ合わせたものをいいます。

簡単に言うと、製造の現場における品質を改善する手法のことです。

具体的には以下の7つとなります。

  1. チェックシート
  2. 特性要因図
  3. パレート図
  4. ヒストグラム
  5. 散布図
  6. 管理図
  7. 層別

層別を外し、グラフを入れる場合もあります。

では、続いて1つ1つくわしく解説していきます。

1-1.チェックシートとは

チェックシートとは、知りたいデータを効率よく収集・整理するために用いられる図や表のことです。

データの分類や分布状況、発生状況などを把握することができます。

チェックシートには「点検用チェックシート」、「調査用チェックシート」の2種類があります。

点検用チェックシート

点検用チェックシートとは、日常の作業が問題なく回っているか確認するためのものです。

良く用いられるのが、設備管理の場面です。

わたしの会社では、フォークリフトやクレーンや集塵機などの設備について、「差圧は〇〇以下か」、「スイッチに異常はないか」などの管理項目を決めており、その内容につてい作業者が作業前に点検し、チェックをつけていっています。

調査用チェックシート

調査用チェックシートとは、データをいくつかの分類に分けて、チェックできるようにした図や表のことです。

良く用いられるのが、不良発生状況の調査の場面です。

不良内容について分類しておき、不良が発生した時にチェックをつけていきます。

そうすることで、どんな不良が多く出ているか傾向がつかめるため、対策の検討が進めやすくなります。

チェックシートを作成するうえで、注意すべきポイントは、チェックすべき項目に漏れや抜けがあると、必要なデータが収集できなくなるので、項目に漏れや抜けがないようよく精査して作成する必要があります。

1-2.特性要因図とは

特性要因図とは、特性(結果、解決すべき課題)と、それに対する要因(原因)の関係を、矢印を使って表した図のことです。

結果に対して、その真の原因が何か掴むことができるものです。

結果に対する要因を大骨、中骨、小骨に分け、矢印でつなげてできる図であることから、「魚の骨」(フィッシャーボーン)ともいわれます。

不良の発生原因を追究したいとき、残業が増加してしまっている原因を追究したいときなど、あらゆる状況で、原因を追究していくことができます。

特性要因図を作成するうえで、注意すべきポイントとして

  • ブレーンストーミングなどを行い、思いつく意見は全て出す
  • なぜなぜ分析をとことん行い、原因を追究していく
  • 5M1Eを軸に考える

ブレーンストーミングやなぜなぜ分析を繰り返し行い、要因の洗い出しに漏れがないように、時間をかけていく必要があります。

また、5M1Eを軸に原因を追究していくこともポイントです。

5M1Eとは

  • Man(人)
  • Machine(機械)
  • Method(方法)
  • Material(材料)
  • Measurement(測定)
  • Environment(環境)

の頭文字をとったものです。

Man(人)については、作業者のポカミスや意識の低さに原因があるのではないか

Method(方法)については、作業方法のムダに原因はあるのではないか

などの視点で洗い出していくと効率良く、漏れなく原因を洗い出すことができます。

1-3.パレート図とは

パレート図とは、原因別に発生件数をデータ取りしていき、件数の多い順に棒グラフと累積曲線で表した図のことです。

問題の大きさを把握し、どの問題を優先して改善していくべきか優先順位を決めるのに役立ちます。

製造現場には多くの問題が潜んでおり、1つ1つ改善を進めていく必要が有ります。

しかし、時間は有限なため、全て同時に改善を進めていくことはできないですよね。

そこでパレート図を用いて、改善の優先付けを行うことが役立つのです。

不良の発生状況を把握する場面でよく用いられます。

1-4.ヒストグラムとは

ヒストグラムは、「度数分布表」とも呼ばれ、データを複数の区間に分け、区間ごとの発生数(度数)を計測し、棒グラフで表した図のことです

工程のばらつきの状況を把握するのに役立ちます。

ヒストグラムを上手く読み取ることで、工程の異常や原因を早期に発見することができます。

加工品の寸法に異常がないか把握する場面で使用されたりします。

ヒストグラムの分布の形には、下記のようなものがあります。

左右対称型

一般によく見られる形。

基準となる数値が真ん中にあり、基準から外れていくほど、度数が減り、山型に分布する状態。

この状態が理想的なケースは多い。

はなれ小島型

山がふたつあり、離れている形。

離れている小島のデータに異常がないか分析が必要。

櫛歯型

山がでこぼこになっている形。

データ取りの数量が少ないことや、階級の幅が狭い場合にみられる。

多くのデータを集めたり、幅を見直すことで山型になる。

絶壁型

山が途中で落ちている形。

測定のやりかたに問題が有るケースが多い。

測定方法の見直しを図るとよい。

このような形の傾向と対処を知り、正しいヒストグラムを作成し、読み取ることで、問題点の把握、どのようなアクションをとれば良いのかが分かります。

1-5.散布図とは

散布図とは、2つのデータの関係性を表すために、データをXY軸に打点した図のことです。

2つのデータ間に関係性があるのかが分かります

例えば、「不良率と製造条件」、「稼働率と生産台数」などの関係です。

散布図を読み取り、データの関係性があることを把握できれば、その要因を改善すれば、改善が進むことが分かるようになります。

不良が出た時に、どの要因を変えれば改善されるのか追究したいときなどに活躍します。

散布図には、大きく3つの傾向があります。

正の相関

要因(X)が大きくなると、特性(Y)も大きくなる

負の相関

要因(X)が小さくなると、特性(Y)も小さくなる

無相関

要因(X)と特性(Y)のデータに関係性がない場合です。

無相関の結果が出た場合は、関係性がないということですので、いくら要因を改善しても、結果は変わらないことがわかります。

このように、相関図からデータの関係性を読み取り、関係性を見つけたうえで対策を進めることで、ムダな対策を進めることがなくなります

1-6.管理図とは

管理図とは、データの時間的推移をグラフに表し、中心線とその上下に管理限界線という線を加えた図のことです。

工程に発生するばらつきについて、原因の追究を必要としない「偶然のばらつき」なのか、なにかしらの手を打たなければいけない「異常原因によるばらつき」を区別するためのものです。

  • 偶然のばらつき ・・・ 管理限界線を越えないばらつき
  • 異常原因によるばらつき ・・・ 管理限界線を越えるばらつき

異常原因によるばらつきが発生した場合のみ、対策を講じ、改善していく必要があります。

これを繰り返しおこない、常に管理限界線の範囲内でデータが収まるようにして、工程を安定状態に保つことが求められます。

1-7.層別とは

層別とは、データをある特徴ごとに分類し、グループ分けをすることです。

品質に影響する原因を特定したり、原因の品質に対する影響度の大きさを調べるのに役立ちます。

特に、パレート図、ヒストグラム、散布図、管理図などと合わせて活用すると効果的になります。

むやみやたらにデータをとるのではなく、「作業別」、「作業者別」、「時間別」、「機械別」などの分類に層別していくことで、問題の原因を追究することが容易になります。

2.まとめ

最後に、QC7つ道具のそれぞれの特徴をまとめておきます。

 特徴
チェックシート知りたいデータを効率よく収集するための図や表
データの分類や分布状況、発生状況を把握できる
特性要因図特性と要因の関係を矢印を使って表した図
結果に対しての真の原因が何か把握できる
パレート図原因別の発生データを件数の多い順に棒グラフと累積曲線で表した図
問題の大きさが把握でき、改善の優先順位がわかる
ヒストグラムデータを複数の区間に分け、区間毎の発生数を棒グラフで表した図
工程のばらつき状況を把握できる
散布図2つのデータの関係性を表すために、データをXY軸に打点した図
2つのデータに関係性があるのか把握できる
管理図データの時間推移をグラフに表し、中心線と管理限界線を加えた図
工程を安定状態に保つことができる
層別データをある特徴ごとに分類し、グループ分けすること
品質に影響する原因の特定ができる

では、今回は以上となります。ありがとうございました。

ぜひ、こちらの記事も合わせてご覧ください。

コメント

  1. […] QC7つ道具とは|生産管理の基礎知識本記事では、QC7つ道具とは何か、どんな場面で使うのかなどについてわかりやすく解説しています。 生産管理で働く方は、生産管理の基礎知識となり […]

タイトルとURLをコピーしました