生産計画とは何?計画ってどうやって立てるの?|生産管理の基礎知識

生産計画ってなに?

生産計画ってどうやって立てたらいいの?

そんな疑問にお答えします。

生産管理のメイン業務と言える、「生産計画」とはどんな役割のもので、計画の立て方から、難しいポイントまで解説いたします。

聞いたことはあるけど、詳しく理解していないという方にもわかりやすように解説いたします。

生産管理として働くのであれば、欠かせない基礎知識となりますので、ぜひこの記事を読んで理解いただければと思います。

ちなみに、わたしは生産管理歴10年目で、今でも現役で働いています。

そんなわたしが今まで学んできたことや実体験をもとに、できる限りわかりやすく解説していこうと思います。

1.生産計画とは

生産計画とは、「生産量と生産時期に関する計画」とJIS規格にて定義されています。

要は、何を、いつ、どれだけ、どのようにして生産するか計画することです。

具体的には、

  • 生産すべき製品の種類・数量・時期
  • 生産に必要な部品・原材料
  • 製造開始から出荷までの日程

について決めていきます。

上記の内容についてしっかり計画を行うことで、効率的かつ経済的な生産を実施できるようになります。

2.生産計画の方法

生産計画の方法には、以下の2種類があります。

2-1.押し出し方式

生産計画をもとに、作業計画を立て、この作業計画をベースとして生産する方法を押し出し生産といい、押し出し生産をもとに生産計画を立てる方式を押し出し方式といいます。

MRPやMRP2(プッシュ方式)などのことです。

簡単にいうと、計画が主導で、計画通りに生産を進める方式です。

予定通りに進めやすい反面、計画に変更があると、全体を見直す必要があり、在庫を持ちやすいのが特徴です。

2-2.引っ張り方式

後工程が必要な部品を前工程に依頼し引き取るように生産する方法を引っ張り生産といい、引っ張り生産をもとに生産計画を立てる方式を引っ張り方式といいます。

ジャストインタイム方式、プル方式などのことです。

簡単にいうと、後工程が必要な時に、必要なだけ前工程から引っ張ってくる方式です。

製品の製造量や製造ペースについては、最終の顧客が指示するため、在庫を持ちにくいのが特徴です。

3.生産計画の立て方

生産計画には、期間別に次の3つの計画に分けることができます。

  • 大日程計画
  • 中日程計画
  • 小日程計画

また、見込み生産を行う場合は、生産計画の前に需要予測を行います。

では、それぞれの内容と立て方について解説していきます。

3-1.需要予測

見込み生産の場合、需要予測を行います。

どのくらい受注が見込めそうか予想する工程となります。

受注予測の数量と、実際の需要の数量が外れた場合、在庫が不足したり、過剰になってしまったりするため、正確さが求められます。

需要予測には次の2つの方法があります。

  • トップダウン法 ・・・ GDP成長率などから予想
  • ボトムアップ法 ・・・ お客の声や販売現場などから予想

3-2.大日程計画

大日程計画は、3ヶ月から1年という長期的な計画で、販売計画と生産計画の調整を目的としています。

長期の計画となりますので、精度はあまり高くありません。

需要予測や、過去の実績をもとに、以下の内容について計画します。

  • 生産予定数の生産を実現するための設備投資計画
  • 販売計画と生産計画の調整
  • リードタイムの長い調達品の調達計画
  • 長期的な人員計画

計画範囲は、全工場となります。

3-3.中日程計画

中日程計画は、1~3ヶ月の計画で、月度生産計画とも呼ばれます。

大日程計画より、確定した条件をもとに計画を立てれるので、精度が上がり、生産管理の要となる計画です。

中日程計画では、以下の内容について計画します。

  • 調達品の調達計画
  • 月間の生産計画
  • 生産能力計画
  • 人員計画(シフト・出勤など)

計画範囲は、職場ごとになります。

3-4.小日程計画

小日程計画は、1日から1週間の日程計画です。

大日程計画や中日程計画と違い、人や機械に対して具体的な作業を指示するものとなります。

小日程計画では、以下の内容について計画します。

  • 生産ライン
  • 治工具
  • ロットの分割
  • ロット番号
  • 最適ライン
  • 生産能力(設備・人員)

 

4.生産計画の難しいところ

生産計画を立てることは容易ではありません。

それは、考えなければいけない要素がたくさんあるためです。

生産計画を立てる際には、以下のことを考えなければいけません。

  • 効率的な生産方法か
  • 納期に間に合うか
  • 在庫量は適正か
  • 資材調達計画に無理がないか
  • 生産負荷が均一か
  • 人員計画に無理がないか
  • 販売計画を達成できる計画になっているか
  • トラブルが発生しても納期遅れを出さないか
  • 今後の市場の動きがどうなるのか

など、非常に多くのことを考えなければいけません。

これらを上手くとりまとめ、うまく生産計画を立てるためには、過去の実績や市場動向などのあらゆるデータを収集することが必要となります。

5.まとめ

最後に、生産計画についてまとめておきます。

《生産計画とは》

何を、いつ、どれだけ、どのようにして生産するか計画すること

生産計画をうまく立てることで、効率的かつ経済的な生産を実現することができる

《生産計画を立てる流れ》

  • 需要予測(見込み生産の場合)
  • 大日程計画 ・・・ 長期的な計画
  • 中日程計画 ・・・ 月別の計画
  • 小日程計画 ・・・ 日、週単位の計画

の順で計画

《生産計画の難しさ》

生産計画はあらゆる要素を考慮し、計画しなければいけないため、難しい

あらゆる情報を収集して計画する必要がある

 

では、今回は以上となります。ありがとうございました。

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