QCDって何?|生産管理の基礎知識

 

生産管理について調べていたらQCDって言葉がよく出てくるけど、これっていったい何のこと?

という疑問をお持ちではないでしょうか。

本記事では、生産管理の基礎知識としてQCDについて解説いたします。

生産管理へ就職を考えている方やこれから生産管理として働きはじめるといった方は、ぜひ知っておいて欲しい内容となっています。

ぜひ読んで参考にしてみてください。

1.QCDって何?|生産管理の基礎知識

1-1.QCDとは?

  • Q:Quality   ・・・ 品質
  • C:Cost    ・・・ コスト
  • D:Delivery ・・・ 納期

 

これらの3つの頭文字をとったものを言います。

「ものづくり」の現場において、Q(よりよい製品)、C(より安く)、D(より早く)を追究することが最も重要な考えであり、原点となります。

生産管理に就職希望の方などは、ぜひ知っておいて欲しい言葉です。

生産管理の仕事は、QCDを追究し、現場を改善し続けることになります。

そのため、QCDは生産管理がつねに意識しておかなければいけない要素なのです。

続いて、実際にQCDを向上させていく上で必ずぶつかる問題がありますので、そちらをご紹介させていただきます。

1-2.QCDを向上させる上での問題点とは

QCDを向上させる上での問題点とは

Q・C・Dの3つ全てを同時に向上させることは非常に難しいということです。

例えば、

他社には真似できないような、特別な品質の製品を作ろう!

と企画しても、

その品質を満たすには、従来より材料費、人件費等のコストが高くなってしまうわ。

また、

他社には、真似できない圧倒的な速さで製品を作ろう!納期で勝負だ!

と企画しても

その納期では、良い品質の製品を作るのはムリよ!

品質の悪い製品を納めても良いの?

このように、1つの要素を向上させようとすると、それ以外の要素が犠牲となり、低下してしまうのです。

QCDの向上を進めるにあたり、一気にすべてを向上しようとするのではなく、バランスを考えながら少しずつ進めるのが良いです。

じゃあ、Q・C・D どれを優先すべきなの?

と疑問が出てくると思います。

1-3.Q・C・D どれが優先?

答え:企業によりけり

どれが一番優先すべきかと言われると、こう答えざるを得ません。

その理由について説明します。

企業のコンセプト次第で優先すべき要素が変わるのです。

例えば、飲食店を例に考えてみます。

マクドナルドや吉野家といった、ファストフードのチェーン店では

C(安い)、D(早い)を売りにしています。

対して、おしゃれな高級フレンチのようなお店では

Q(味)をとことん追究しています。

2つを比べた時に、どちらも企業として成立していて、お客であるわたしたちは、機会を分けてどちらのお店も利用していると思います。

このように、QCDのどの要素を絶対優先すべきという答えはなく、企業ごとにコンセプトを明確にし、どの要素を売りにして、勝負していくかを考える方が大切です。

とはいえ、ファーストフードで食べるものも美味しいのが当然となっており、味の悪いものを提供していたらだれも食べに行かなくなるでしょう。

そういう意味では、Q(品質)を優先すべきと言えるかと思います。

1-4.QCDを向上させる為にやるべきこと

生産プロセスの管理

工場での生産プロセスをQCDそれぞれにおいて管理します。

Q【品質】の管理

 管理図などを用いて、一定の基準を定め、生産ラインに異常がないか管理したり、
 検査の基準を設け、製品品質のばらつきをなくしたりします。

C【コスト】の管理

 原材料の調達や価格交渉。適切な人員の配置。工場の生産能力に余力を出さないような
 生産計画の立案などを行います。

D【納期】の管理

 生産計画の立案。計画の進捗確認。トラブルによる計画の再調整などを行います。

生産プロセスの管理を徹底することで、QCDの安定を図ります。

トラブルや異常が起きないようにしたり、品質を一定に保ったりします。

どちらかというと、保守的な活動と言えますが非常に重要な業務です。

生産管理の日々の業務は、まさにこの業務です。

生産プロセスの改善

日々、生産プロセスの管理をしている中で、ムダムリムラを洗い出し、改善点がないか追究し、改善していきます。

この活動をQC活動と言います。

QCストーリーという改善活動の流れが有り、QCストーリーの通りに進めることで、効率的、合理的に改善を進めていけます。

  1. テーマ選定(問題の発見)
  2. 現状の把握と目標設定
  3. 活動計画の作成
  4. 要因の解析
  5. 対策の検討と実施
  6. 効果の確認
  7. 歯止め

の順に改善を進めていきましょう。

QC活動により生産プロセスを改善することで、QCDを向上させることができます。

QCストーリーについては、こちらの記事をご覧ください。

2.QCDを向上させるために必要な考え

QCDを追究するに必要な考えとは、PDCAという概念です

PDCAとは

  • P:Plan ・・・ 計画する
  • D:Do ・・・ 実行する
  • C:Check ・・・ 分析する
  • A:Action ・・・ 改善する

Plan、Do、Check、Actionの頭文字をとったものをいいます。

それぞれの内容について簡単に解説いたします。

Plan(計画する)

Planのステップでは、解決すべき問題や、達成すべき課題を洗い出し、目標を立てます。

その目標を達成するための具体的な計画を立てていきます。

Do(実行する)

Doのステップでは、Planで計画した計画を実行していきます。

Check(分析する)

Checkのステップでは、実行して得られた結果を分析し、計画通り目標に向かって進んでいっているのか、そうでなければどうすれば計画通り進むよう軌道修正できるのか対策を考えます。

Action(改善する)

Actionのステップでは、対策を実行し、改善を行っていきます。

このPDCAのサイクルを何度も繰り返していくことで、改善が進み、QCDの向上につながっていくのです。

PDCAの考え方についても、生産管理では超重要事項ですので、生産管理へ就職を考えているかたは知っておいた方が良いでしょう。

2.まとめ

QCDについて、少しは理解が深まったでしょうか。

もう一度まとめると

Q:Quality【品質】、C:Cost【コスト】、D:Delivery【納期】

のことで、生産管理が最も意識すべきものです。

客先のニーズを表したものとも言え、変化するニーズに対応していく必要があります。

Q・C・Dを一気に向上させることは難しく、バランスを考えることが大切です。

また、QCDを向上させるには、生産プロセスの管理、改善が必要で、QCDの要素について管理、改善していくことが重要です。

では、本日は以上となります。ありがとうございました。

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