受注生産と見込み生産について|生産管理の基礎知識

受注生産ってなに?

見込み生産ってなに?

という疑問にお答えします。

生産管理として働く人は、「受注生産」、「見込み生産」という生産形態について一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

聞いたことはあるけど、詳しく理解していないという方もいるのではないでしょうか。

生産管理として働くのであれば、知っておいて損はない基礎知識となりますので、ぜひこの記事を読んで理解いただければと思います。

ちなみに、わたしは生産管理歴10年目で、今でも現役で働いています。

そんなわたしが今まで学んできたことや実体験をもとに、できる限りわかりやすく解説していこうと思います。

1.受注生産とは

受注生産とは、読んで字のごとく、注文を受けてから生産を開始する生産形態のことです。

注文を受けてから、材料や部品を手配し、基本的には在庫をもちません

比較的少量の受注となる製品や、客先によって仕様や設計が変更となる製品を取り扱うメーカーでは、受注生産が採用されています。

  • オーダーメイドの靴
  • 自動車
  • 造船

など、このような製品の生産には受注生産が採用されています。

受注生産の形態をとる場合は、仕事量の平準化を図り、工場の稼働率を高めることが利益を上げるポイントとなります。

2.見込み生産とは

見込み生産とは、需要の予測をもとに、あらかじめ製品を作り込んでおき、注文が入ると出荷する生産形態となります。

受注生産とは違い、注文が入る前に生産を開始するため、在庫を持つことなります

比較的まとまった数量流れる製品で、同じ仕様の製品(汎用品)を扱うメーカーに採用されています。

  • 日用品
  • 食品

など、このような製品の生産には受注生産が採用されています。

見込み生産では、需要の予測の精度を高め、余分な在庫をいかに作らないようにするかが利益を上げるポイントとなります。

3.メリット・デメリット

続いて、受注生産と見込み生産のメリット、デメリットについて解説いたします。

まず、それぞれの特徴について、簡単に表にまとめてみました。

 

 品質コスト納期リスク
受注生産×
見込み生産

 

表の内容についてくわしく解説していきます。

3-1.品質

受注生産では、客先によって仕様を変えたり、オーダーメードで世界に1つだけの製品を作ったり、客先のニーズを100%実現できます。

見込み生産では、最低限の品質を持った製品を提供することはできますが、個々のニーズを100%満足できる製品の作り込みは難しいです。

よりお客目線で、特別な製品を作れるという意味で、品質に関しては受注生産の方が優れていると言えます。

3-2.コスト

受注生産では、製品に必要な部品や材料が、客先によって違う為、大量に調達することができなかったり、特別な仕様の部品が必要になったりして、コストが割高になってしまいます。

また、1つ~少量ずつの生産となりますので、生産効率も悪く、どうしても売価は高くなってしまいます。

対して、見込み生産では、大量に同じ部品を調達したり、一度に大量に生産することができる為、コストは押さえることができます。

コスト面では、見込み生産が優れています

3-3.納期

受注生産では、注文が入ってから製作するため、納期はそれなりにかかってしまいます。

見込み生産では、あらかじめ生産をしておいて、注文が入ったら出荷という流れになりますので、納期が圧倒的に早いです。

納期面では、言うまでもなく見込み生産が優れています

3-4.リスク

受注生産では、在庫を持たず、必要な時に必要なだけ製作しますので、過剰に在庫を抱えるとったリスクは有りません。

対して、見込み生産では、注文が入る前に大量に在庫を作るため、予想が外れ、思ったより注文が入らなかった場合、過剰な在庫を持ってしまうというリスクが有ります。

リスクについては、受注生産が優れていると言えます。

 

このように、受注生産にも見込み生産にもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません

自社が作る製品がどんなもので、どんな方法で販売するかなどの条件によって、どちらの生産形態を採用するのが良いのか、よく見極めていく必要があります。

4.まとめ

最後に、受注生産と見込み生産について特徴をまとめておきます。

 特徴
受注生産注文が来てから生産する
在庫を持たないため、損するリスクが少ない
客先のニーズをかなえた製品が作れる
大量生産しないため、コストが割高
見込み生産注文が来る前に、需要予測をもとに生産する
在庫を抱えるため、損するリスクがある
どんな人のニーズも満たす製品はつくれない
大量生産するため、コストが抑えれる

 

今回は以上となります。ありがとうございました。

 

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