リードタイム短縮のためにやるべきこと|生産管理の基礎知識

リードタイムって何なの?

リードタイムの短縮ってどうやればいいの?

そんな疑問にお答えします。

生産管理として働く人が、つねに意識しなければいけない「リードタイム」とは、どんなものなのか、リードタイム短縮のポイントも加えて解説いたします。

聞いたことはあるけど、詳しく理解していないという方にもわかりやすように解説いたします。

生産管理として働くのであれば、知っておいて損はない基礎知識となりますので、ぜひこの記事を読んで理解いただければと思います。

ちなみに、わたしは生産管理歴10年目で、今でも現役で働いています。

そんなわたしが今まで学んできたことや実体験をもとに、できる限りわかりやすく解説していこうと思います。

1.リードタイムとは

リードタイムとは、注文を受けてから、製品が完成し、納品するまでの所要時間のことをいいます。

通常、リードタイムは日数で表されます。

製造を開始する前の待ち時間から、検査、納品にかかる時間までの、注文から納品までの、すべての工程にかかる時間をいいます。

リードタイムは主に次の4つの工程に分けられます。

  • 開発リードタイム
  • 調達リードタイム
  • 生産リードタイム
  • 配送リードタイム

1-1.開発リードタイム

開発リードタイムとは、商品の企画・開発に要する所要日数を指します。

1-2.調達リードタイム

調達リードタイムとは、商品を製造するために必要な材料や部品を、外注業者へ注文してから納品されるまでに要する所要日数を指します。

いくら自社で生産の準備が完了していても、部品が入ってこなければ待ち時間が発生し、ムダが発生してしまいます。

しっかりと外注業者と打合せをおこない、部品納入に必要なリードタイムがどのくらいか把握し、確かな納入予定をもとに生産計画を立てていくことが重要です。

調達リードタイムを短縮することができれば、自社のリードタイムの短縮につながります。

  • リードタイムの早い業者の選定
  • 改善活動によりリードタイムを短縮してもらうよう業者へお願いする
  • 調達頻度が高い部品は適量の在庫をもつ

などの工夫が必要です。

1-3.生産リードタイム

生産リードタイムとは、製造指示を出してから、実際に製品が完成するまでに要する所要日数を指します。

実際に製品を加工したり、組み立てする作業にかかる時間はもちろん考慮されますが、加工の停滞時間や、部品の運搬時間、段取り替えの時間まで全ての時間を考慮しなければいけません。

その為、生産リードタイムを短縮するためには、加工や組み立ての作業を改善し、作業時間の短縮を図ることに加え、停滞時間や段取り替え時間に潜むムダな時間の短縮も考えていく必要があります。

生産管理では、生産リードタイムが大きく関わってきます。

必要リードタイムの確保を行ったり、TQM活動などの改善活動を通してリードタイム短縮を図ったりしなければいけません。

1-4.配送リードタイム

配送リードタイムとは、完成した製品を出荷してから、お客様のところに納品されるまでに要する所要時間のことです。

配送リードタイムを短縮する方法としては、

  • 自社で納品する
  • チャーター便を利用する
  • 客先に取りに来てもらう

などがあります。

2.リードタイム短縮のポイント

リードタイムの短縮は、企業のQCDにおいて、Dを改善することができます。

QCDについてはこちらを

 

自社の納期管理が容易になるだけではなく、競合他社との差別化を図れるため、仕事を勝ち取るチャンスができます。

このように、リードタイムの短縮は企業にとって非常に大切な業務なのです。

ここでは、生産管理に大きく関係する生産リードタイムを短縮するためにやるべきことを解説いたします。

2-1.停滞、運搬などのムダな時間の削減

現場に潜んでいる、停滞、運搬などのムダな時間(=生産が進んでいない時間)を洗い出し、削減をしていきましょう

工場の設備レイアウトを変えてみたり、運搬に台車の利用を検討したりして、ムダな時間を少しでも減らしていきましょう。

2-2.増員の検討

手っ取り早い方法として、増員を検討してみてはいかがでしょうか。

スタッフが増えることで、リードタイムが短縮するのは言うまでもないです。

しかし、人件費が増加したり、作業スペースの圧迫などの問題も想定できます。

リードタイム短縮の効果は期待できますが、よく検討した上で、動くようにしましょう。

2-3.新規設備導入

こちらも手っ取り早い方法ですが、新規設備の導入を検討してみてはどうでしょうか。

何十年も同じ設備で生産している場合、最新機種に入れ替えるだけで生産効率が上がり、リードタイム短縮が望めます。

こちらも、コストがかかる対策ですので、しっかりと検討した上で、進めていくことが必要です。

2-4.不良削減

不良を出さないように不良削減を進めましょう。

製造業にとって不良は悪でしかありません。

生産にかかった工数がすべてムダになりますし、再製作ほどムダな時間はありません。

不良をゼロにすることはできませんが、できる限りゼロに近づくよう、不良対策をうっていきましょう。

2-5.5S活動

製造業における、改善の要と呼ばれる、5S活動を進めましょう。

5S活動とは

  1. 整理
  2. 整頓
  3. 清掃
  4. 清潔
  5. しつけ

のことを表しています。

工場の改善を行う基本となります。

5Sを徹底することで、モノ探しのムダな時間の削減や、「目で見る管理」の実現など大きな改善を進めることができます。

5Sが徹底できている工場は、それだけでお客からの信頼も得られるほど徹底すべきものとなっています。

まとめ

さて、リードタイムについて少しはご理解いただけましたでしょうか。

生産管理では、つねにリードタイムを意識し、納期調整を進めることが重要です。

しっかりと理解を深め、業務に当たってもらえればと思います。

では、今回は以上となります。ありがとうございました。

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